お迎えを断られたあの日以来、朝日奈さんと全く連絡が取れない。
暁もさくらさんも連絡が付かないらしい。

あの日のメールも

《今日は体調が悪くて…ごめんなさい。》

…だけだった。

まだ体調が悪いんだろうか。
雪も止まない。
雪のせいで体調が優れない…ならいいんだけど。

「義高、今日も一人か?」

気付けばもう大学。
一人で来ると景色がぼやける。

「あぁ…暁か、おはよう。うん…。」

「朝日奈どうしちゃったんだろうな…。さくらも心配してる。」

「そうだよね…。」

二人に言わせれば初めての事らしい。

もしかして…俺のせい?
…と思わずにいられない。

実際こうなったのは、あの雪見の次の日からだった。
雪嫌いの彼女に雪をあれだけ見せたのだから可能性は十分にある。

「朝日奈さんの所、今日も行ってみる。」

「あぁ…、義高、無理するなよ。」

「うん。」

俺の不安は最近暁にも心配をかけている。
それも知ってる。

でも、どうしようもないんだ。

彼女に逢えない。
それだけで、こんな気持ちになるんだから…。