『Sixth Heaven』


夢魔に導かれた暗雲の下で
サタンの指で眉間を開かれた
愛はない
快楽のために砂を積む
一時の刹那を生きる
理念はない
高貴さは闇に染まり
格調高い魔界が顕現する
熾火のような緋色が
下腹に埋め込まれ
陰器には烙印を刻み込まれた
無邪気な顔も
素直さも優しさも
すべて捧げさせられ
気がつけば僕のすべてが
運命を受け入れていた

世界の終焉のような黒雲から漏れる
稲光と雷鳴がいとおしい
号泣したんだ
あなたの足元で
あなたが孤高のなかで全うする
陰惨で残酷な役割を
冷たくて優しい誘惑の秘密を
僕は幼い頃から知っていたんだ
不吉なアストラルの暗い空の下で
僕は今さらながらに理解する
それを何故知り得たか
その本当の理由を