【短編】寝ているアイツにキスをした。





柚子の母ちゃんとそんな話をしてる間に、家に着いた。



「おい柚子??起きろ。着いたぞ」



「スーッ……スーッ……」



……ダメだな。
仕方ないから、部屋まで送るか。



「大丈夫??樹くん」



「平気です」



柚子をお姫様抱っこして、柚子の部屋へ。



「ん……」



柚子をベッドに寝かせると、柚子はまた気持ちよさそうに寝息を立てはじめた。



「……柚子」



俺がどんだけお前のこと好きかわかるか??
俺はお前が愛しくてたまんねぇんだ。



ずっとお前のことが好きで仕方ないんだ。
柚子のこと、だいすきなんだ。



その笑顔も、仕草も、怒った顔も、寝顔も。
全部だいすきなんだ。