【短編】寝ているアイツにキスをした。





……柚子を好きな気持ちは、どんどん溢れ出すばかり。
この気持ちが抑えられなくなりそうだ。



「ねぇ樹くん」



「はい??」



「これからも柚子のこと、よろしく頼むわね」



「えっ??」



「あなたは柚子の、特別な存在なんだから」



「……はい」



……柚子の母ちゃん、気づいてたのか。
俺が柚子を好きだってこと。



「柚子の1番の支えは、あなたしかいないの。だから、柚子のことよろしくね」



「……わかってますよ。俺もそのつもりですから」



「柚子は気付いてるのかしらね??」



「気付いてないですよ、たぶん。柚子は鈍感なんでね」



「フフッ、そうね」