「…………。」





どのくらい時間がたったのだろう。



気づけば俺の腕の中で……


スー…スー……




気持ち良さそうな寝息が聞こえてきた。





「……寝たの?」




反応は……、ない。





「……眉……垂れてるし。」



つん、と眉間を指で突くと。




「……う……ん。妖怪………小豆ばばあ…。」



「……は?」






妙な…戯言。




一体…どんな夢を見てるって言うんだ。



おまけに……、よだれ、垂れてるし。











俺は彼女の前髪を掻き分けて、そっと…おでこにキスをする。







「……おやすみ…。」