恋はいっぽから!(続編)~夜明けの珈琲~






余りにも馬鹿らしくなって…



笑いが込み上げてくる。




何にそんなに…苛立っていたのだろう。





彼女が選ぶ物は…



確かに人とは変わっている。




けれど、元々一本気な性格なんだ。



例え、周りがどう言おうと……





揺らぐことは…ない。





彼女が選んだ道は、自惚れではないなら、俺の影響が…大きいのだろう。



あいつは今、俺のいない世界で…どんどん変わっていく。



自信に…満ちあふれていく。







だからだろうか。

俺を選んだことに、後悔はないのだろうかと…


考えてしまう。







それこそ……、



的はずれだったのかもしれない。



真っすぐ迷いがないからこそ、


それを受け止めきれない。



手に入れたはずなのに、またこの手をすり抜けていくのではないかと…疑って。



彼女をつなぎ止めていくことに…自信をもてなかったのだ。