余りにも馬鹿らしくなって…
笑いが込み上げてくる。
何にそんなに…苛立っていたのだろう。
彼女が選ぶ物は…
確かに人とは変わっている。
けれど、元々一本気な性格なんだ。
例え、周りがどう言おうと……
揺らぐことは…ない。
彼女が選んだ道は、自惚れではないなら、俺の影響が…大きいのだろう。
あいつは今、俺のいない世界で…どんどん変わっていく。
自信に…満ちあふれていく。
だからだろうか。
俺を選んだことに、後悔はないのだろうかと…
考えてしまう。
それこそ……、
的はずれだったのかもしれない。
真っすぐ迷いがないからこそ、
それを受け止めきれない。
手に入れたはずなのに、またこの手をすり抜けていくのではないかと…疑って。
彼女をつなぎ止めていくことに…自信をもてなかったのだ。


