夢CHOU♥なキスを交わした後、

しばらくイルミネーションに彩られた湖畔を散策した。

2時間という時間は長いようで案外短く、

借りたブランケットは使うことなくバスに戻った。

バスの中は暖かく、外気がいかに寒かったのかを思い知り、


「寒かったんじゃないか?冷え切ってるな。」


そう言ってブランケットを巻いてやると、


「一緒だったから、全然寒くなかったですよ。」


キュッとつないだ手を強く握りしめた。


くらっ


やばい、また嬉しくって鼻血でそうなんですけど。





バスを降りて旅館に入ると電気がすっかり消えていた。


省エネなのか?


足元を気をつけながら玄関をはいっていくと


パンパンパン!


クラッカーが鳴らされ


サンタ帽子の仲居さんたちのキャンドル隊が迎えてくれた。


「メリークリスマス!」


そうだ、今日はイブだった。


思いもかけない出迎えは、嬉しいハプニングだった。


そして、この日俺たちは、

さらなる感動を味わうことになる。