「脱衣場にこんなふうにかごがあるから、

 そこに自分の脱いだ服を入れる。


 貴重品がある場合は、鍵付きのロッカーを使うかフロントに預ける。


 ここは家族ブロだから内鍵がかかるからどうでもいいけどな。」


「はい。」


「中にあるものはたいてい使っていい。


 こんなふうに、書いてあるからよく見て使って。」



「サービスいいんですね。」


「まあ、料金に乗っかってるか、メーカーからのサンプルだな。」


「そうなんですか。」



「まずは外で軽く汚れを落として湯船に入る、

 あ、湯船にタオル入れるのはルール違反気をつけろ。


 そんなとこかな?


 後は、周り見て、真似するんだな、女湯のことはわからんから。」


「はい。」


「俺は入ってくから音々は部屋行ってるか?」



「え?私も入ります。」



「いやいや、一緒はちょっと、まずいんじゃないかな?」


「まずいですか?

 ここは1人利用なんですか?広そうなのに。」


はあっ?天然娘め、大概にしろよ。


「まずいのは俺、音々勘弁して?


 俺結構耐えてんだけど。」