「結婚するから。」
そういう俺の言葉に、
家族揃って言葉を失っていた。
「今度こそ本当でしょうね?」
初めて言った言葉がそれだ。
「ああ、いま一緒に暮らしてる。」
「そんなじゃあ、親御さんに挨拶に行かないと…」
おろおろする母に、
「何もしなくていいから、
報告だと思って受け取ってくれ。
まあ、いろいろ事情はあるけど決めたから俺。」
「音々です。よろしくお願いします。」
ぺこりとお辞儀する音々に、
目がハートになってる5才下の弟の仁。
「兄貴犯罪だろう~いくつ違うんだよ。」
「10歳だ。」
「28??
じゃあ、俺より下じゃん。
音々さんやめとけって俺にしない?
顔なら、結構似てるし。」
「ざけんなよ。」
アホ弟にヘッドロックかましてやった。
音々がクスッと笑った。
「お、まじで可愛い。」
「まだ言うか、アホ仁~!!」
ゲンコツ作って天頂をぐりぐり攻撃してやった。
「わ~兄貴やめろ~~」
ばかやろう、音々の笑顔は俺の特権なんだよ。
くすくす笑う音々、
これからもそうやってホントの笑顔を見せて欲しい。



