天国のマシュに会いたい

そして、ついには灯篭を擦ってやらないと点らなくなり、その光も徐々に光が弱くなってきて、マシュの骨が家に帰ってから十日目である二月六日を最後に点かなくなった。

その後は、また以前の壊れた状態に戻り、一度も点灯する事はなくなり、もとから正常だった方の灯篭だけが点いている。

私は本当に不思議であった。

マシュは一人で納骨堂で居るのが嫌で、魂だけが家に帰って来ていて、私に知らせていたのだろうか。

そして、たとえ姿は骨になっても、家に帰って来る事ができて安心したので、十日間ほど留まった後、天国へと旅立って行ったのであろうか。

私は今でも、そう信じている。

これを読んだ方は、信じられないかも知れないが、すべて事実である。

それと、もうひとつ不思議な事実が、その後あったのである。

私はマシュが死んだ後、思い出の品を、すべて保管していたが、マシュに使用していたハーネスだけが、どうしても見つからず、私か千恵子が、どこかへ入れたまま誤って捨ててしまったのかと思って悲しみ諦めていた。

それが、マシュが死んでから、ちょうど七ヶ月目の五月一日、七ヶ月前のこの日の夜中にマシュが死んだのであるが、私が何気なく、昔から玄関に置いてあり、いろいろな物を入れてあるバケツをひっくり返した。