天国のマシュに会いたい

そして以前から千恵子になついていたので、千恵子について行ったりする。

私にはマシュが居なくなって、悲しんで鳴いているのでは無く、何となく、邪魔な存在が居なくなって、鳴いているように聞こえた。

確かに私は、マシュをかわいがっていたが、クロやミルに冷たくしていた訳でもない。

しかし二匹の猫にしてみれば、マシュだけ特別扱いしていたように思えたのかも知れない。

私の見方が間違っているのかも知れないが、とにかく、なぜか
「ニャー、ニャー」
とやかましいぐらい鳴くのだ。

私はマシュが死んで心に痛手を負っていたので、だんだんと、鬱陶しくなってきて、十二月に入った頃から、二匹が鳴くと
「うるさい」
と言ってしまうようになった。

そして十二月十四日の夕食の時に、ミルが何事も無いのに鳴きまわるので
つい
「うるさい」
と言った。

すると千恵子が
「マシュが居なくなったからいうて、ミルに当たらんといてよ。大事にしなよ」
と怒った。