天国のマシュに会いたい

だが先生は、治るには時間が必要なのと、薬は少しずつ効いてくるので、焦らずに生活をするように言い、先生が診た感じでは、ほんの僅かだが改善していると言う。

私は改善している気は全然しないのだが・・・

まだまだ現在の治療を継続するので、いつもの薬を受け取り私は帰ったのだが、はたしていつになれば治るのであろうか。

まったく目処がたたない。

十二月に入っても、私はマシュのことばかり想いだしていた。

一日に数百回は、心の中でマシュの名前を呼んでいた。

そういえばマシュは草が好きで、同じ草ばかりたくさん食べていたので、マシュが死んだ後、私も同じ草を食べてみたが、まったく味の無い、水分だけのような感じであった。

この頃は眠れるようにはなってきていたが、薬のせいなのか、何度も目が覚め、喉が渇き、あまりぐっすりと眠った気はしなかった。

家に残って居る二匹の猫は、しばらくはマシュが死んだのに気がつかないのか、おとなしかったのだが、マシュの死後二、三週間を過ぎた頃から、マシュのいないのが、はっきり分かったのか
「ニャー、ニャー」
と二匹とも鳴きだした。

もともとクロはよく鳴くほうだったが、あまり鳴かなかったミルまでが鳴き始めた。