天国のマシュに会いたい

しかし私は、その後も自殺したいと思い続けていた。

死ねばマシュと会えるとばかり考えていた。

私は毎日、生きていくのが苦しかった。

テレビは見る気もせず、夕食が済むとすぐに寝室で横になっていたし、新聞もいっさい読まなくなった。

仕事も増えても、あまり嬉しくなく、仕事中は自然にマシュの名前を呼んでいたりしていた。

仕事があっても苦しみ、無くても苦しみ、本当に苦しい毎日であった。

そうして日々が流れていくうちに、知佳が東京へ帰る日がやってきた。

十一月十日
知佳が東京へ帰る日である。

私は娘に、たいしたことがしてやれない不甲斐ない気持ちで、生活費の中から五万円を知佳に渡し
「元気で、気をつけなよ」
と声をかけ、家を出て行く知佳を見送った。

千恵子が知佳を駅まで乗せていったのだが、結局、家には、また私と千恵子と二匹の猫だけになってしまい寂しくなった。

その後も、私の内面の苦しみは続いていたが、少し気分を紛らわすには、どうすればよいか考えていた。