天国のマシュに会いたい

明日の診察結果が不安である。

翌朝、千恵子と二人でマシュを病院に連れて来た。

診察を待つ間が長く感じる。

そして順番が回ってきて先生がマシュを診察して
「どうも、あまりよくないですね・・・徐々にミイラ化してくると思ったんだけどなぁ・・・ん~」
としばらく考えて

「このままミイラ化しないようであれば、足の付け根から切り落とさないと、毒素が身体に回ってしまうから、もう少し様子を見て結論をだしましょう。ただし足の付け根は、まだ生きている部分だから、切り落とすには、麻酔が必ず必要になります」

「しかし麻酔をすると心臓が持たなくなって、死ぬ確率が、かなり高いと思います。非常に難しい手術となるし、死ぬ確率も高くて、手術をするのに決断が必要になります」

「とにかく、他に手立てがありませんし・・・」

「九月くらいまで様子を見て結論を出しましょう」
と言った。

先生も可能であれば、手術を回避したいのだ。

やはり診察結果は良くなかった。

「ただし、尿が出だしたことや、食事の量が増えてきたのはいいことなので、もう少し体力が回復すればいいのですがねぇ」
とも言っていた。