天国のマシュに会いたい

精神科の先生に、私の心は今、大やけどをしているのと同じ状態であるので、静養するのが一番大事であると言われているが、なかなか無理な話である。

生活費がいつまで持つのか。

仕事をどうすれば、もとのように立て直せるのか悩んでいる上に、マシュの現状をいつも目の当たりにしているのである。

本当であれば、一日中横になっていたいぐらいだが、そうはいかない。

とにかく仕事はしなくてはならない。

翌朝、いつものマシュの世話が終わると私は仕事に出かけた。

数日で完了する小さな仕事であったが私には苦しかった。

結局、三時前には仕事をやめて、早めに家に帰ったのだった。

家に帰ってマシュを捜すと、ソファの裏で寝ていたので、上から覗いて見ていると、左足からの出血が増えているように見える。

少しではあるが増えている気がする。

私は不安であったが、どうすることもできない。

見ているしかなかった。

夕方、千恵子と二人でマシュの左足を消毒する時によく見たが、やはり、そう多くは無いが出血している。

このままで大丈夫であろうか。