天国のマシュに会いたい

夜になってマシュが歩いて食事に行き水を飲むとトイレに向かった。

そしてトイレから出てきて、座布団の上で身体を舐め始めたので、トイレの便を始末しようとトイレを覗くと、便と共に尿もしていた。

どうやら尿を自分で出せるようになってきたのかも知れない。

明日からは、もう尿を搾り出さなくても済むかも知れず、そうなれば少しずつではあるが、マシュの身体自体は回復していると思われる。

とにかく明日になってみなければ分からないが、僅かではあるけれど安心した。

翌朝、尿を搾り出すが、あまり出てこない。

いつもであれば
「ジャージャー」
と音を立てて出てくるのであるが、ちょろっと出てきただけである。

どうやら尿を自分で足せるようになったのだろう。

たとえ、ほんの僅かにせよ身体が良くなってくれると嬉しい。

あとは点滴と薬と左足の消毒をしたが、いっこうに左足の、べとつきが取れない。

血に混ざって汁のようなものが僅かずつ出ている。

そして、どこから入ってきたのかコバエが飛ぶのが気になった。

右足の指先のように、黒くなってミイラ化してくる様子は全然見られない。

この左足さえ先生が希望しているようにミイラ化してくれればよいのだが。

夕方になったので私は食事の支度を始めた。