天国のマシュに会いたい

私を診察してくれている先生は良い先生で、私の話をよく聞いてくれ、辛さも理解してくれている。

その先生が今の症状は深刻であり、時間がかかると言うのだから仕方が無いが、私はとにかく楽になりたかった。

夕方近くに中国人の女の子がやってきて、マシュの病気は良くなったのかと訊いてきた。

以前、二週間くらい前に来た時にマシュの病気を伝え、マシュとは遊べないことを伝えていたのである。

そろそろ治っているかと思い来たのであろう。

私は
「マシュは手術をしたから、これからは、もうマシュとは遊べないよ」
と彼女に伝えると、彼女は、こくりと頷いて帰っていった。

マシュは遊べるどころではない。

まだまだ危険な状態なのだ。

マシュはリビングの中を移動するが、そんなには動かない。

だいたい落ち着く場所が決まっていて、ソファの上かソファの裏、エレクトーンの椅子の下か座布団の上である。

その間を移動するくらいである。