天国のマシュに会いたい

あとは手術した左足が、先生の言うようにミイラ化して、取れてくれればよいのであるが・・・

翌朝、千恵子がマシュの尿を出そうとするが出ない。

何度も繰り返すが出ないので、私が代わりに搾り出すと、何度目かに絞った時に
「ジャー、ジャー」
と音を立てて、いっぱい出てきて、絞り出すことに成功した。

そして次は点滴である。

これも千恵子は針を上手く刺せない。

結局、私が針を刺した。

そして薬を飲ませ左足の消毒をして、念のため今日はマシュを診察に連れて行った。

すると尿が若干出てしまっていずに残っていて、先生が残りを搾り出したが、どうやら私は搾り出すこつが分かってきたので、明日からは大丈夫そうである。

明日からは通院せずに点滴と薬と消毒薬が無くなれば病院に行くだけでよい。

ただし、毎日、毎日、欠かさずにしなければいけないのだから、けっこう大変な作業ではある。

でもマシュが生きてさえいてくれるのであれば苦にはならない。

私は未だかつて、こんなに痛々しい姿の猫を見たことが無いが、生きてくれているのだから、それだけでも喜ばないといけない。