わたしが教室に入るとやっぱり静かになった。 視線を感じながら自分の机の方へ歩いたが、わたしの机が置いてあった場所だけポッカリとあいていた。 わたしの机はあるべき場所にはなかった。 ここはお前のいるべき場所ではないんだと言われた気がした。 クスクスと数人が笑い始めた。わたしは笑った人を順番に睨んだ。 「こっち見んじゃねぇよ。」 睨んだ一人がそう言って近付いてきた。 わたしは一番近くの机を思い切り蹴り飛ばした。 大きな音が教室に響くと一瞬でしずまりかえった。