いや、それじゃ足りない。 もっと。 「ほんっとに凄くてっ…俺、こんなに感動したの初めてで!!えっと…うう―とりあえずめちゃめちゃ凄かった!!!」 ………ああ。 自分の語彙力の無さをこれほど恨んだことは他に無いだろう。 頭を抱えて、必死にアタマを捻る。 凄いの最上級ってなんだ!? 素晴らしい!? そういや小学校の先生に「すんばらばらしい」って褒められたことあるけどこれか!? 必死に考えてると不意にクックと喉を鳴らす音がした。