後ろから2番目の窓際の席。 春は居眠りに最高だったけど今は日差しが暑いだけだ。 微妙な温度に温まった席に座って、手に持っていたYシャツをイスにかける。 すると前の席のふわふわの髪の毛が揺れた。 「なにやってんの、ハル。また図書室?」 鼻にかかった甘い声で俺の名前を呼ぶのは、橋本あずさ。 ミスコン3位を誇る美少女。 で、俺の彼女。 つけまつげに縁取られた大きな目がまっすぐ俺を見ている。 「ん、昼寝」