その夜、最後の練習を終えて。
家で、弦を張り替えた。
何だか、眠れなくて。
この1週間で、深音から来たメールを、読み返していた。
なぁ、深音。
お前もメールだとキャラが少し乙女に変わるな。
おかしいやつ。
なぁ、深音。
ノーメイクでも、風呂に入ってなくても、いいから。
もっと直接、たくさんの事を話そう。
そう、明日言おう。
なぁ、深音。
俺は、メジャーを目指すから。
治ったら、また歌うだろ?
俺が、その舞台を用意する。
その時が来たら、一緒に、上京しよう。
また、一緒に暮らすんだ。
俺はお前に家事を教えながら。
お前は俺に歌を教えてくれ。
ここより、狭くて古い家でいいから。
なぁ、深音。
楽しそうだろ。



