「……は……?」 まるで、理解ができない。 陸が……死んだ? そこにいる母親と親父の方が、死にそうじゃないか。 「とにかく、行こう」 俺は二人を車に乗せ、呼ばれた警察署まで、走った。 両親は、後部座席で、寄り添うようにしている。 嘘だ、嘘だ。 きっと何かの間違いだ。 そう言い聞かせながら、警察にたどり着いた。 俺達が案内されたのは、遺体安置室だった。