深音が足を止めたのは、この前、俺と紗江が話をした裏庭だった。 そこで、見覚えのある、しかし実に意外な人物が二人並んでいた。 「……よぉ。何だか一層綺麗になったな。 病気のくせに、あのベースにヤられまくってるからか?」 「……下品ね。吐き気がするわ。 あんたたちの用件は何?」 「まあ、ゆっくり話しましょうよ」 深音の前に立つのは。 智と、紗江だった。