確かに聞こえた、小さな返事。 「………愛してる……」 ぽろりと零れた、俺の、本音。 深音はそれを聞き逃さず、泣きながらも強くうなずいた。 俺が生きてきた中で見つけた、たった1つの真実。 守れなくて、ごめん。 でも、どんなに辛くても。 一人にはしない。 ただ、生きがいである歌だけを、頼りに。 二人で、生きていこう。 いつか死が、二人を別つ時まで。