「もう、やめておいたら?
あの子といても、貴方が辛いだけでしょ?
それとも、もうセックスもできないあの子と、宛の無い移植を待つつもり?
出産もできない子と描くのはどんな未来?」
楽しそうに笑われ、怒りが沸点を超える。
「それ以上言うな!!」
「わぁ、怖い」
言葉とは裏腹に、何も気にしていない顔で言う。
「お前の目的は何なんだ」
「目的?私が何かした?
あの子を病気にしたのも、貴方に怪我させたのも、私じゃないわ。
寧ろ忠告してあげたんだから」
「だから、そうやって忠告する目的は何だ。
俺が憎いなら、黙って俺だけを傷つければいいだろ。
何故そうやって、深音から引き離そうとする?」
紗江の顔が、今日初めて、わずかに歪んだ。
そこに浮かんだのは、明らかな敵意。
「私はやられた事をやり返す主義なの」



