俺は、君を手に入れたと思っていた。 あの寒い日々、その事実だけが俺を暖めた。 これから地獄の業火に焼かれるような苦しみがあるだなんて。 愚かな俺は、想像もしなかったんだ。 確かに近づく、その足音を感じていながら。 君がまだ一人で戦っていたことに。 気づこうともしなかった。