「君さ。俺のこと、好きでしょ?」

な、何を言い出すの?

わけがわからない。

憧れていた永瀬課長のとんでもない行動に、あたしの体は石のようになってしまっていた。

「見ていればわかるよ。君、わかりやすいから」

どういうこと?

永瀬課長だから仕事を頑張れるってことも、永瀬課長のためにオシャレしてることも、全部見透かされていたってこと?

だったら恥ずかしすぎるんだけど。

だけど、そんなこと、いちいち口にしなくたっていいじゃない。

少し苛立ちながら顔を背けようとした時。

永瀬課長は、あたしを無理矢理自分の方に向かせた。

そして。