「あたし…ね、次郎のこと2年生の頃から…ナンパされた頃から異性として見てた。

ずっとずっと好きだった。


でも1つ下の次郎に告白することなんて考えられなかったし、先輩後輩の関係を壊すことなんてできなかった」



学校に行く時、


部活の時、


帰り道の時、




あなたはいつも、あたしの隣りを歩いてくれたね。



そして、あたしはいつも斜め上75度を見上げて笑ってた。



「次郎、次に会う時はちゃんと後輩として見れるようになるから…それまで戻らないから安心して?」



《は…?雛「次に会う時は、もっと良い男になってるの楽しみに待ってるから。
じゃね」



《おいっ、雛》



次郎の言葉を塞いで電話を切った。


画面は次郎と行った海の画像。



「これで…良かったんだよね」



自分に問いかけて携帯の電源を落とした。



次郎、次に会える時はいつになるかな?