好きな人の、好きな人。


そう。泣いてはいない。

止められたし。


「雄大さぁ・・・そいつが好きならいいけど。まあ俺の友達だし、応援とか協力するけど。

あんま絵美泣かせんな」


そいつっていうのは、きっと乃愛のことだろう。


「俺泣かせてないし。っていうか、絵美と大地ってそんな仲良いの?」


「まー・・・雄大のおかげで」


「そりゃどーも。つか意味わからんし」


私はただ黙って二人の話を聞いていた。

そうしていると、乃愛が私に話しかけてきた。


「ねぇ・・・絵美」


「ん?」


「ごめんね。私・・・雄大くんが好きみたい。きょっ、今日の文化祭でもね・・・いろいろ話したりして。気が合うなって。優しいし。

絵美の元彼って知ってるんだけど・・・」


「いいよ。別れたわけだし。乃愛が雄大を好きなら私、応援するよ」


「でも・・・っ」


それなのに、乃愛は不安そうな・・・それでもだけど心配そうな顔をする。