私たちが無言のまま歩いていると鍛冶屋の前に着いた。
斎藤は無言で店の中に入った。
私も斎藤のあとを追うように入る。
男「いらっしゃいませ」
私が口を開くより前に斎藤が口を開いた。
斎「……今日は刀を見せてくれ」
男「どうぞ御ゆっくりとなさってくさださい」
私は店主の男の言葉を聞くと刀を見始めた。
てか、本物の刀とか今までなら見れなかっただろうなー。
私は1本ずつ刀を見ていく。
ふと1本の刀が目に留まった。
その刀は他の刀の後ろに隠れているように置いてあった。
刀の鞘は黒に近いがよく見ると少し青みがかっている。
柄の部分はほとんどが鞘と同じ黒に近い青色なのだが一部分だけ黄色が入っていた。
この刀は闇夜に輝く月のようだな……。
私はその刀を手に取る。
さすが、人の命を奪うだけのものだな。
やはり木刀や竹刀とは重みが違うな。
歌「斎藤さん。私この刀にします」
男「その刀でよろしいのですか?」
男は何故か私に尋ねてくる。


