あなたと見る月~新撰組~(編集中)

〈山崎side〉





歌「私ってとことん邪魔者ですね……」



あいつはそう言っていつもの笑顔を見せて部屋に戻った。


俺は何も言えなかった……。


あのいつも見せる寸分たりとも違わない笑顔に
俺は違和感を持ち始めた。



確かに月夜が来てから俺の任務はあいつの監視や情報収集がメインになっていた。


だが、それは俺の任務であってあいつが気にする必要はない。


ましてや自分を責める必要など……。



今まで集めた情報であいつが言っていることは嘘ではない事が分かってきた。


あいつの情報を江戸から小さな村までとことん探したが、『月夜 歌』という人物の情報は一つも出てこなかった。


あいつが生まれた事や生きてきた跡が一つもない。


あいつが言ってることは事実なのだろう。


俺は少しづつあいつに対しての警戒心が薄れてきてることに気が付いた。



烝「まだ、ダメだ……」



そう自分に言い聞かせて俺は任務に戻った。





            〈山崎side end〉