月夜は少し行くと縁側で立ち止まった。
俺は物陰からその様子を覗き見る。
月夜は縁側に座って何をするわけでもなく、ただ空を見上げて星を見ていた。
その横顔はいつもとは違う警戒心がない安心しきった表情だった。
少し経つとふと切なげな表情になりその瞳から一筋の涙が流れた。
斎「!?」
その姿はとても儚げで綺麗に思えた。
今まで人をこんなに綺麗だと思ったことはなかった。
月夜の顔を見て綺麗だと思ったがそれを以上に綺麗だと思った。
これが本当の“綺麗”なんだと初めて知った。
しかし、月夜は何故涙を流しているのだろう?
俺は月夜の涙の理由を考えながら部屋に戻った。
〈斎藤side end〉


