朝、目を覚ますと、枕元の時計は午前9時を回っていた。

今日は土曜日。
仕事は休みだから、ゆっくりでいい。

シャワーでも浴びようと、上半身の体を起こそうとしていたら、

「樹里、おはよう」

そう言いながら。
隣で眠っていたはずの亮二が後ろから抱きしめてきた。

「おはよう。起きてたんだ」

「うん。少し前から。一緒に朝風呂しない?」

「いいよ」

あたしと亮二は起き上がり、寝室からお風呂場へ。