やっと絞り出した声は、本当に自分の声なのかと思うほどか細くて。自分でも聞き取れないんじゃないかってほど弱々しくて震えていた。 そんな私にあきは、「元気だったー?」なんて聞いてくる。 あきが、そこにいる・・・ 『…あき……なの…?』 「なにいってんの!!私にきまってんじゃない!!」 『っ………あきっ!!』 思わず抱きついてしまった。あきだ、あきがここにいる。夢じゃない!!そのまましばらく泣いていた私を、文句1つ言わずに優しく慰めてくれた。