もちろん、毎日腕にはめてる私。今もしっかり左腕についている。

そうなれば、もう一つはあきのお母さんが持ってるはず…

あ、そう言えば…
あきのブレスレット、あきが亡くなった日に“消えた”んだっけ?
確か、その日もあきが着けてたはずなんだけど
どこを探しても無かったんだ。


もしかして…
ブレスレットを盗んだ犯人なんじゃ……!


そう思って、私は勢いよくガラガラッ窓を開ける。そこでブレスレットをしていた人物を見て、一瞬で私は固まった…そして本気で自分の目を疑った。



だって、居るはず無いじゃん。

視界がぼやける。



居る、はず…無い……



『…………あき?』