気が付くと、そこは血の海で

知らぬ間に持っていたナイフからは
血が滴り落ちていて
僕は真っ赤に染まってた
大好きな君は、
真っ赤になって眠ってた

まるで人形のように
動かなくなっていて
安らかな表情だった
それは、僕が一番求めていた事だった


「嗚呼、これで君は
ずっと僕だけの物だ」


愛しげに僕を見た
その眼球も
僕のことを想った
その脳みそも
僕の為に動かした
その心臓も

全部全部、本当に
僕だけのものになった