side奈乃華 「ん…?」 目が覚めると、真っ白な世界にあたしはいた。 「天国…かな…」 そう思ったが違うということに気がついた。 なぜなら、もう1人、人がいたからだ。 「もしかして…咲夜先輩のお父さんですか?」 ゆっくりとその人は振り返った。 「君は?」 「あたしは、雛雨奈乃華です。先輩の後輩です。」 「そうか…君はどうしてここに?」 「分かりません。でも、生死をさまよっています。」 「大丈夫。君はまだ死なないさ。」 その言葉にびっくりした。 「あたしはまだ生きられるんですか?」