「簡単に言おう。僕は真輝さんの以来で、六条くん、大竹くんとその協力者、そしてそこの風間一二三くんを観察していたんだよ。教会としてどのように対処すべきかね」
「ぼ、僕も?」
「そうだよ六条くん。君は、まあ全然気付いてなかったみたいだけど、六条の血筋だからね。今は名目的には途絶えた東城ほどとは言えなくても、君だって結構な血筋なんだよ。うん。無知は罪ではない。けれど過ぎる無知は一気に大罪になるから気を付けることだね」
トン、トン、と歩を進めたデュオは、衝撃にたわんで隆起しているコンクリートに飛び乗った。
僕らより、目線がひとつ高くなる。
「さて、観察者として先に事実確認と判決をしようかな。まずは大竹幹くん」
「んー」
幹はどうやら彼が嫌いらしい。ひどい生返事だった。
「ぼ、僕も?」
「そうだよ六条くん。君は、まあ全然気付いてなかったみたいだけど、六条の血筋だからね。今は名目的には途絶えた東城ほどとは言えなくても、君だって結構な血筋なんだよ。うん。無知は罪ではない。けれど過ぎる無知は一気に大罪になるから気を付けることだね」
トン、トン、と歩を進めたデュオは、衝撃にたわんで隆起しているコンクリートに飛び乗った。
僕らより、目線がひとつ高くなる。
「さて、観察者として先に事実確認と判決をしようかな。まずは大竹幹くん」
「んー」
幹はどうやら彼が嫌いらしい。ひどい生返事だった。

