雨、ときどきセンセイ。のレビュー一覧
5.0
大人だろうが子供だろうが、そして教師だろうが生徒だろうが、止められない感情があるーーー 自分には関係ないと思っていた人気者の担任のセンセイ。 ある雨の日、音楽室での出来事がきっかけで、そんなセンセイのことが頭から離れなくなる主人公の心情が、繊細に描かれています。 縮まるようで離れるふたりの距離や、心を揺さぶる同級生やライバルとの関係を通して、少しずつ成長する少女の結末とは。 ベリーズ世代にはきっと懐かしく思える情景が、優しい雨音とともに染み込んで来る素敵な作品です。
大人だろうが子供だろうが、そして教師だろうが生徒だろうが、止められない感情があるーーー
自分には関係ないと思っていた人気者の担任のセンセイ。
ある雨の日、音楽室での出来事がきっかけで、そんなセンセイのことが頭から離れなくなる主人公の心情が、繊細に描かれています。
縮まるようで離れるふたりの距離や、心を揺さぶる同級生やライバルとの関係を通して、少しずつ成長する少女の結末とは。
ベリーズ世代にはきっと懐かしく思える情景が、優しい雨音とともに染み込んで来る素敵な作品です。
いつしかセンセイに惹かれていく梨乃の心情が、とても細やかに描かれています。
まるで自分が物語の世界の中に入り込んでしまったと錯覚するほど。
柔らかな淀みない文章が心地よく響いてきます。
まっすぐな梨乃を冷たくあしらうセンセイですが、最後には計算力に感動させられました。
とても素敵な作品です。
雨の中で見た、担任の真山センセイの見たことない表情――――
それが気になって、いつしか彼の姿を目で追い、彼の奏でる音に敏感になっていた梨乃。
いくら拒否されても、まっすぐ彼の心に飛び込んでいく梨乃に、センセイもいつしか心を開いて……
小説だからもちろん音は聞こえないのに、二人の間に流れたさまざまな音が聞こえるようでした。
とりわけ素敵だったのが、雨音。
長かった雨が止み、二人の心に虹がかかる瞬間を是非ご覧ください。
禁断だけれど、とても清々しい物語でした。
オススメですよ♪