完:嘘つきは恋の始まり


気が付いたら夜で。

どうやって帰ったのかも覚えてない。

綾からたくさんメールが来てるけど1通も見ていなくて……

ただ、私は泣いているだけ。



明日学校に行きたくない。

カズに合わせる顔がない。

でも、明日行かないともう行けなくなっちゃうから…。

勇気を出して行かないと。

たとえカズが私と話してくれなくても。

笑顔を向けてくれなくても。


綾には気使わせちゃうかもなあ…。



なんだか今日は眠れそうにないや。

何考えてても、頭に浮かぶのはカズの辛そうな顔だけ。