精神科に入院してきました。

お風呂用品が足りなくなってきたので、ナースステーションをノックして、実家に連絡してもらうよう頼む。

 「もう自分で電話していいよ。テレカは預かってるお金から買うけど?」
言われたけれど、残高が1280円、テレカ代が1000円と言われて躊躇した。


結局やめて、ナースに実家への電話を頼む。


 本当はちょっとでいいから声が聞きたかった。



あああ
発狂しそうだ。


 一週間も孤独に耐えて、まだ耐えなきゃいけないの?


ねえ、いつ出られるの、いつ私は、少しでも知っている人に会えるの。



もう


嫌だ……




 泣きかけたところへ、ナースがやってきて、
「今日明日はどうしても用事で荷物届けに行けないらしいんだけど、金曜日には面会に必ず行くからって」
と実家からの返答を持ってきた。

こういうときは、完全に負のスパイラル。


 「どうしても」って何かあったのかな?
おばあちゃんが入院した、とか。

もしかしたら、Iさんに何かあって、その責任をとるのに実家が大忙し、とか。


 ああああああ

こういうとき
 悪いことしか思いつかない。


今日は水曜日、明日一日我慢したら、あさってには会えるじゃないの。


 昨日の解放感はどこへ行った?
ナースステーションにはわけのわからない要求をしているおばさんがひっきりなしにノックしにいっている。


 頼みづらいけど、このままメソメソするよりは、そう。

お母さんの声が聞きたいんだ。だから、テレカ、やっぱ買おう。


 その旨を伝えた時、イケメンメガネに話しかけられた。