もしも、その厄介者が狩人の類いならば。

もしも、そのメッセージが私への警告ならば。

そのメッセージが、狩人の送ってきたものならば。

(自分は知っているぞ……とでも言いたいのかしらね)

ことさら、仁からお守りを受け取っておいてよかったと思った。

「東城さん? 東城さん、どうしたの? なんか気分悪い?」

と、黙考に浸った私を、風間が呼んだ。

ああ、頼むから眼前で手をひらひらさせないでもらいたい。

無性に噛みちぎりたくなる。

その感情をおにぎりへあて、咀嚼。嚥下してから、答えた。

「フジオカ、気分が悪いなんてもんじゃないわ。『そんな話』、食事中にしないでちょうだい」

「あ、ご、ごめん」

やはり風間純は、気味の悪い男だった。