† of Ogre~鬼の心理

頭の中で要約し、整理したものを問い直す。

「つまりアルが感知した元通りになったヤツは、ヤツとは違う、しかし同じモノだって言いたいの?」

「何度も言っているだろ、断言は、できん。たとえ話だし、まったく外れている、小さな可能性のひとつというだけだ――まあ、話してからなんだが、絶対にないだろうがな」

「なぜ?」「どうして?」

重複した私達の問いに、仁はどさりと背もたれへ寄りかかりながら答えた。

「そもそもその少年、あとからわかったんだが、自分の分身を生み出せる無自覚のESPでな。だからそうなってくると、話は別だ。戦ったからこれだけはわかる。

先天的な能力はともかく、ヤツは超能力者じゃない。別のなにかだろうが……そうなると、やっぱり結局、アルが感知したものの説明ができんわけだ。やれやれだよ」


それにこれは『分身』であって、アルが感じた現象ともずれるだろうしな、と付け加えて、仁はまた一口、冷やを飲んだ。

話は、そこまでらしい。