たとえば私の最初に覚えた快楽である『人食い』も、本来は真鬼からの衝動だ。
真鬼がひとつ目覚めれば、真輝もひとつ、目覚める。
真鬼がふたつ目覚めれば、真輝も同様。
真輝と真鬼。
真鬼と真輝。
彼女は弾丸であり、私は銃にして、引き金のようなもの。
彼女は抜き身の刃であり、私は柄、そして鞘のようなもの。
言葉にすれば、なんてややこしいことだろうか……
それはただの、私の『力』でしかないのに。
同一の存在でしかないのに、違うものなのだ。
「気をつける」
ようやく返事をすると、満足いったらしいアルは、よし、とひとつうなずいた。
それから、くるりと仁へ向き直る。
「さて、と。ご飯にしようか……って言いたいところだけど、仁、食料はないんだろ?」
「――ああ」
なにもかも見越したアルの言葉と、やけにあっさりした仁の言葉が、私にはわからない。
真鬼がひとつ目覚めれば、真輝もひとつ、目覚める。
真鬼がふたつ目覚めれば、真輝も同様。
真輝と真鬼。
真鬼と真輝。
彼女は弾丸であり、私は銃にして、引き金のようなもの。
彼女は抜き身の刃であり、私は柄、そして鞘のようなもの。
言葉にすれば、なんてややこしいことだろうか……
それはただの、私の『力』でしかないのに。
同一の存在でしかないのに、違うものなのだ。
「気をつける」
ようやく返事をすると、満足いったらしいアルは、よし、とひとつうなずいた。
それから、くるりと仁へ向き直る。
「さて、と。ご飯にしようか……って言いたいところだけど、仁、食料はないんだろ?」
「――ああ」
なにもかも見越したアルの言葉と、やけにあっさりした仁の言葉が、私にはわからない。

