冗談を交えつつ、真輝の肩に腕を回す。
思った。口に出す。
「真輝、お前低いな」
「うるさい。アナタがでかいのよ、女のくせに」
「ほっとけ」
ぎこちなく歩いて家に着くと、真輝は荷物持ちをさせていた少年に向き直った。
「フジオカ、ちょうどいいから上がっていきなさい」
「え、でも」
「おいおい」
と、同時に違う意味合いで反応した俺達に、しかし真輝は、はなっから発言を許すつもりはなかったらしい。
「アナタ、さっきの質問をコイツにするといい。さっき言った詳しいヤツって、コイツだから」
「そうなんだ」
少年の目が、初めて興味から俺へ向けられたが――その色は、実につまらなさそうだった。
なにをこのガキに話せばいいのかわからないが、あまりいい目をしているとは思えない。
(フジオカ……聞いたことのある名前だな)
結局フジオカ少年は家の中に引き込まれ、俺も面倒に付き合わされることになった。
思った。口に出す。
「真輝、お前低いな」
「うるさい。アナタがでかいのよ、女のくせに」
「ほっとけ」
ぎこちなく歩いて家に着くと、真輝は荷物持ちをさせていた少年に向き直った。
「フジオカ、ちょうどいいから上がっていきなさい」
「え、でも」
「おいおい」
と、同時に違う意味合いで反応した俺達に、しかし真輝は、はなっから発言を許すつもりはなかったらしい。
「アナタ、さっきの質問をコイツにするといい。さっき言った詳しいヤツって、コイツだから」
「そうなんだ」
少年の目が、初めて興味から俺へ向けられたが――その色は、実につまらなさそうだった。
なにをこのガキに話せばいいのかわからないが、あまりいい目をしているとは思えない。
(フジオカ……聞いたことのある名前だな)
結局フジオカ少年は家の中に引き込まれ、俺も面倒に付き合わされることになった。

