「冷たいって……あのね、空が爆発したなんて意味わかんないよ? 死傷者が出たならともかくだけど、それもない。じゃあどうして僕らが動くのさ。

被害が出てたとしたらせいぜい、野菜とお肉と、蝙蝠くらいだしね」

「野菜? 肉? 蝙蝠? え? は?」

彼の疑問に答えてあげるつもりはない。

「今は惨殺体の捜査をしてるだろ? あれもこれもは僕の主義に反するよ。軽い遊戯ならともかくね、集中するならなにかひとつにだ」

言いながら、蝙蝠の目から一部始終を見ていた僕は矛盾しているがね、と心中自嘲する。