『はい。』

僕は、瑠璃に弁当箱を渡した。

「あっ、ありがとう。どうだった?おいしかった?」

『ああ、おいしかったよ。』

僕が瑠璃と話していると男子の視線が強くなった。

『じゃあ僕、もう行くから。』

その視線に耐え切れなくなった僕は、早くその場から立ち去ろうとしたが、

「あっ、和也!」

瑠璃に呼び止められた。