『いってえなー、誰だよ!』

顔を上げてみるとそこには、裕也の姿があった。

「おいおい、和也。起こしてあげたんだから睨みつけるなよ。」

『別に起こしてくれなんて頼んでいないよ。』

「そっか、じゃあ時計を見てみろよ。」

裕也に言われて時計をみるとあと5分で授業が始まる時間になっていた。

『……ありがとな。』

素直にお礼を言った。