幼なじみ

『ああ、そうだな。相原、お前なら瑠璃を幸せにできるからな。』

なるべく笑顔で言った。

「そうか、じゃあ僕は、行くよ。」

『行くってどこに行くんだ?』

「決まってるだろ。瑠璃さんのところにだよ。彼女を元気にさせるのは僕の役目だからね。」

相原は、そこまで言うと階段を上がっていった。

(瑠璃をよろしくな相原。僕には、瑠璃と一緒にいる資格がないから…。だから、二人の幸せを遠くから祈っているよ。)

僕は、ゆっくりと歩きだした。